App Explorerライセンスの改訂案が公式ブログにて公開されています。
一つ前の開発者ブログの記事にもあったライセンスに関するアレコレはどうやらどっかからつつかれてのアクションだったようで、下記の記事としてまとめられました。
http://developer.appcelerator.com/blog/2012/10/please-review-proposed-license-agreement-changes.html
ライセンスに関する問題なので安易な訳はどうかと思いますが、重要な内容ですし(一部からまだーと言われましたので!)、まとめることに。 毎度のごとくの超訳ベースですので、眉に唾して御覧頂けると幸いです。
概要
- "free"や"オープンソース"に関する定義を行わなければ、開発者はfree・オープンソースなプロダクトを作ることができるのか否かが判断できないため、これを明確にすることにした
- App Explorerライセンスについて、なにがFree・オープンソースであり、なにが有償であるかがとてもクリアな規約に変更し、複雑な法律用語を取り払うこととした
- 変更点については現状の規約に赤線を引いて差分を分かりやすくし、App Explorerについては2012年10月12日(米国時間ベース)に正式に発効する予定であるので、確認してほしい。
- フィードバックについては元記事内のコメント欄にどしどし書き込んでほしい。
主な変更点や明記されたこと
- Titanium SDK, Alloy, Titanium CLIの3製品に関してはAppExplorerライセンスの対象外であり、Apache Public Licenseバージョン2が適用される
- Titanium StudioについてはApp Explorer ライセンスのもと無料で使用することができるが、これはオープンソースではない
- オープンソース製品と非オープンソース製品の違いを明確にするために使用許諾契約書を整理
- Apache Public Licenseが適用される製品についてはライセンスに従う限り、自由にフォークして(変更等の)したいことが行える
- AppExplorerライセンスのもとにビルドされたアプリケーションに対して、Appcelerator社に対して一切の金銭的な義務は発生しない(訳者註:Titanium SDKやTitanium CLIでのビルド結果についても記載がないが同様の条件にならなければならないでしょう)
- ビルド結果のアプリケーションに今後も広告を含めないこと(モジュールやTitaniumに統合されたサードパーティのサービスを利用して能動的に権限を付与しない限り)
- TitaniumStudio上に広告を提供する(たとえばダッシュボードにマーケットプレイスの広告を掲示するなど)権利についてはAppcelerator社が有する
- 開発者の裁判管轄内で適用されるプライバシー法に遵守するために、いつでもアプリケーションの分析機能をオフにできる
- (AppExplorerライセンスの)契約下では、Appcelerator社はサポートや補償に関する義務を一切負わない
蛇足
個人的な見解ではありますが、無償ライセンスである AppExplorerに関する定義のみ行われ、価格設定も含めてオープンではない有償ライセンス群との差違が依然として不明確であり、不誠実な内容と感じてしまいます。
ビジネスユースに使用されたり、検討されている開発者にとっては有償サポートの道が現状のライセンス下では非常に分かりづらく、こういった面を即座に解消してほしいですね。