Titanium Mobile SDK 2.1.0 と Titanium Studio 2.1.0がリリースされました。#TitaniumJP
予想より若干早く日本時間の今朝方タイトルのとおり、Titanium Mobile SDK 2.1.0ならびにTitanium Studio 2.1.0が公開されました。
ご存知かと思いますが、原則的に月に一回のアップデートが予定されており、月末に実施されがちです。月またぎで何かしらのイベントを考えられている場合は何かと危険ですので、明日の浜松Titanium Mobile勉強会の発表者の皆さまにおかれましてはご注意頂きたくお願いいたします(ぉい
で、公式blogで日本語情報があがることを待つのもキケンなので、毎度の拙超訳でお送りいたします。
Titanium Mobile 2.1.0
http://developer.appcelerator.com/blog/2012/06/announcing-titanium-mobile-sdk-2-1-0.html
新しい機能
- Appcelerator Cloud Services(ACS)にアクセスコントロールリスト(いわゆるACL)が実装され、ACSオブジェクトを許可したユーザに対して共有できるようになった。
- iOS/Android上でのアプリケーションコードのセキュリティを強化した。
- iOSでMapViewのAnnotationをドラッグアンドドロップできるようになった。
- Mobile Webでのスクロール性能を改善した(Kinetic・Elasticスクロールともに)
- Android向けにこれまで提供されていなかった以下の機能に対応した。
- MapViewでのRoute機能
- 背景グラデーション
- pinch・swipeイベント
- Horizontalレイアウトがプラットフォーム間で標準化された(共通挙動になった?)
- 垂直方向でのswipeを全プラットフォームで対応
- MediaPlayerで標準的なボリュームプロパティに対応
詳しくはリリースノートとAPIドキュメントをご覧下さい。
追記(2012/06/30 23:00)
リリースノートにはもう少し重要な情報も載っていましたので、抜粋したいとおもいます。
プラットフォーム共通
- NativeモジュールにCommonJSモジュールを組み込む事が出来るようになった。(詳細は https://jira.appcelerator.org/browse/TIMOB-9314 )
- ScrollableViewのscrollイベントをscroll中継続的に発生するように変更。従来の挙動をする場合はAndroidではdragEndイベント、iOSではscrollEndイベントを代わりにフックする必要がある。
- Ti.App.PropertiesにsetObject(プロパティ名, 任意のobject)、getObject(プロパティ名)のメソッドが追加された。
- iOS名前空間に以前移動したAPIがMobile Webの対応の関係で、Ti.UI名前空間に復帰。
(3DMatrixとANIMATION_CURVE関連の定数がTi.UI.iOS.xxxxからTi.UI.xxxxになった)
iOS
- ScrollableViewにpagingControlAlpha, pagingControlOnTop, overlayEnabledのプロパティを追加。
- tiapp.xml内にカスタムinfo.plistの値を設定できるようになった。
- Ti.App.pausedイベントが追加された
- TableViewにdragStart、dragEndイベントを追加
- TableView.setContentInsetsの追加
- iOSのシステムテクスチャを定数化。colorやbackgroundColorの値として設定する。COLOR_GROUP_TABLEVIEW_BACKGROUND・COLOR_SCROLLVIEW_BACKGROUND・COLOR_UNDER_PAGE_BACKGROUND・COLOR_VIEW_FLIPSIDE_BACKGROUND
Titanium Studio 2.1.0
Titanium Studio 2.1.0はUIのシンプルさ、使いやすさ、そして速度にフォーカスした最初のリリースとなりました。
シンプルなPerspective構成
起動時に表示されるダッシュボードにConfigureページが追加されており、ここにTitanium Studio UIという設定を行うラジオボタンが追加されています。
これでSimpleを選択すると、いくつかのViewが削ぎ落されたシンプルな構成になります。
元に戻したい場合はダッシュボード(ダッシュボードを閉じた場合はヘルプのStudio内にダッシュボード表示メニューがあります)を設定するか、ツールバー(が表示されている場合)右上のパースペクティブ選択欄で切り替える事ができます。
モジュール/SDK
言語サポート
- JSLintより高性能なJavaScriptのコーディングスタイル検証機能を追加しました。設定画面のStudio > ValidationでJavaScriptを選択し、設定を有効にしてください。
- JavaScriptのアウトラインビューで条件部をたためるようになった。
- ワードラップ時に大容量のファイルで入力遅延するバグを修正した。
その他の変更点
- "Dropins"フォルダ機能を再び有効にした
- 検索バー、Projectウィザード、Packagingウィザードを調整した
- Androidのログ表示を行う際のConsoleViewを改良した。
詳細はリリースノートをご覧ください。