Titanium News

Appcelerator Titanium Mobileに関するニュースなどを淡々とお伝えしていきます。

Titanium SDK/Studio 3.1.0のベータ版がリリースされました。

http://developer.appcelerator.com/blog/2013/04/titanium-sdkstudio-3-1-0-beta-now-available.html

node.jsのバージョンについては何も記載されてないので、いまだに0.8.x系で行ってくれということだと思いますので、その辺りはご注意下さい。

Titanium SDK 3.1ベータ版リリースノート超訳

下記アドレスのドキュメントをいい加減に和訳していますので、?と思ったら是非原文をあたってください。 http://docs.appcelerator.com/titanium/release-notes/?version=3.1.0.B

まだベータ版なので製品リリースには使わないでください。

このあとの記載は3.1の正式版リリース時に最終的には有効になるものとお考え下さい。

主な新機能・変更点

Tizenの正式サポート

Titanium SDKとしてTizenでの開発を正式にサポートします。

Tizen SDKのインストール方法はこちらをご覧下さい。

BlackBerry 10のβサポート

BB10についてはまだベータとしてのサポートになります。

This release coincides with the Beta Release of BlackBerry 10 development support with the Titanium SDK.

Facebookモジュール

現在のTi.Facebook階層にあるAPIの代わりに別のオープンソースのモジュールを利用する形に変更されます。

従来のAPIFacebook 2.x SDKを用いるものでしたが、Ti 3.1以降でのみ利用できるこのモジュールはFacebook SDK 3.0を用いたもののようです。

基本的に名前空間が異なる以外は同じ振る舞いをするようですが、iOS6の場合、Facebook統合のログインがサポートされる模様。

詳細はAPIリファレンスをご覧下さい。

Google Maps v2 モジュール(Android向け)

こちらも既存のTi.Map階層のAPIを置き換えるAndroid専用モジュールが標準提供されます。現在のAPIが利用しているGoogle Maps側のAPI v1が非推奨になっているため。APIキーなどは継続して利用可能。

ただし次のような(地味にヒドい)制限があるようです。

  • 実機でしか動かない。エミュレータ非サポートとのこと。
  • Google Playがインストールのために必要
  • APIキーは開発用と製品版用の二つが必ず要る。

そのかわりという訳ではありませんが、v2でサポートされるような「複数地図の同時表示」「ジェスチャ対応」「ピンのドラッグ操作」「交通情報表示」「ピンの色追加」などが追加されています。一方で、挙動の変更点も結構ありますので、その辺は本家リリースノートをご覧下さい。

その他のモジュール

iOSではNewsstand、AndroidではNFCに関するモジュールが追加されました。

ListView

TableViewを置き換える新しいUI部品です。ListSection、ListItemといったクラスが既存のTableViewSectionやTableViewRowに相当する形となります。

TableViewは表示主体の考え方をするアプローチでしたが、パフォーマンスを目的として新たに作られたListViewはデータ主体であるようです。(この辺は単品で切り出して記事にしたほうがいいと思うので、割愛)

Alloy 1.1.0

  • TiStudio側でXML・TSS・コントローラの入力支援が実装されました。
  • コントローラやalloy.js上でのブレイクポイントを利用したデバッグ実行が可能となりました。

EventKit UI Framework

iOSにおいて、カレンダーのイベントやリマインダーにアクセスできるEventKit UI Frameworkを使えるようになりました。詳しくはAPIリファレンスをご覧下さい。

iOS6 Core Location AutoPause API

iOS6のLocationAPIに追加されているAutoPauseに対応しました。Ti.Geolocation.pauseLocationUpdateAutomaticallyプロパティのtrueに設定するだけでいいようですね。

iOS Retina simulator Support

iOSシミュレータを立ち上げる際にRetinaかどうかを選択できるようになったようです。

iOS Contacts Reload Event

外部アプリでiOSの連絡先データベースが更新された場合にそれを検知するためのreloadイベントが追加されました。

非推奨となった事項

Titanium Manifest File

プロジェクトルートにあったmanifestファイルがtiapp.xmlにその内容が吸収されて、なくなるようです。

Global Context Available to CommonJS Modules

現在CommonJSモジュールからグローバルコンテキストにあるオブジェクトにアクセスできますが、将来的にできなくなるようです。