Titanium News

Appcelerator Titanium Mobileに関するニュースなどを淡々とお伝えしていきます。

1週間を振り返るコーナー(仮)(2012/02/04~2012/02/10)

毎週土曜日に1週間にあったTi動向についてまとめていくコーナー(コーナー名未定)。
先週に続いて、一応頑張ってまとめて行きたいと思います。

といいながら、実は来週海外出張が入っており、帰国が日曜日になるので、お休みするかもしれません。その点ご容赦頂ければ幸いです。

では、スタート。

News

■Appcelerator acquires Cocoafish

http://developer.appcelerator.com/blog/2012/02/appcelerator-acquires-cocoafish.html

本ブログでもお伝えしましたが、モバイル向けクラウドサービスのスタートアップであるCocoafishをAppceleratorが買収しました。
残念ながら現在private beta状態で、なおかつ新規のサインアップが出来ない状態となっています。第一四半期の終わりまでにAppcelerator Cloud Servicesというサービスとしてリリースする予定だそうです。
http://www.appcelerator.com/products/appcelerator-cloud-services/

もともとREST APIベースのサービスで、iOSやAndroid、AS3など向けにもSDKが提供されていましたが、今後も継続的にそのへんのフォローもされるようなので、Tiユーザ以外にも面白いサービスになるんではないかとおもいます。

ちなみに私自身はたまたまbetaユーザ登録していたのですが塩漬けしており、このニュースが発表されてようやく触ったのですが、すごいですよ。
サーバサイドのよくあるコードを記述しなくても、(お仕着せベースにはなりますが)欲しい機能の大半が実現できると思います。

モックアップやプロトタイピング向きといわれていたTiですが、実サービスに近い状態までをこれで組み上げることができるのではないかと思います。

同種のサービスとしてParseやStackMobというものがあるので、手触りをつかみたいという向きはそちらを触ってみてはどうでしょうか。

■Win up to $5K hacking Titanium apps with Box

http://developer.appcelerator.com/blog/2012/02/win-hacking-titanium-apps-with-box.html

日本ではDropBoxの圧倒的な人気もあって、いまいち注目されていないストレージサービスになるBox.comですが、このサービスのAPIを仲介するTitaniumモジュールを活用したアプリの開発コンテストが開かれることになりました。
賞金5000USDということですので、我こそは!という向きはチャレンジしてみては?

Forging Titanium Episode 21: Box Module for Cloud Storage

http://developer.appcelerator.com/blog/2012/02/forging-titanium-episode-21-box-module-for-cloud-storage.html

上記にあわせて読みたいのがこちら。
Boxモジュールについての解説ビデオならびにサンプルコードが出ていますよ。

■Ti Tokyo GIG Meetup report

http://www.learningtitanium.com/meetup-2/ti-tokyo-gig-meetup-report.html

1月21日のTI.Tokyo.GIGについての@kaz_konnoさんによる英語でのレポート記事。
自分もそこにいたイベントがこうやって英語で世界に発信されているというのは不思議な気持ちです(^^;

■QuickTiGame2d に Ti.UI.Animation 相当の機能を実装しました!

http://d.hatena.ne.jp/infosia/20120206/1328506544

公開以来、精力的にバージョンアップを繰り返しているQuickTiGame2dモジュールですが、今週だけで2回のバージョンアップがありました。

正直追いかけられていないので、詳細は上記記事群からお願いいたします。

■「小さな Titanium Mobile の読み物」

http://imthinker.net/titanium/

@ryugoo_さんが「小さな Titanium Mobile の読み物」と題したコンテンツの作成を開始されました。
まだ作成途中ですが、現時点でも簡潔にかつ必要な情報をまとめられており、Tiってどんなもの?という疑問に答えてくれるものになっています。
今後の充実が大変楽しみです。

■Titanium MobileではAnalyticsを切っておきましょう

http://selfkleptomaniac.org/archives/2046

Titanium Mobileでプロジェクトを作成した際に標準でAnalytics機能がOn(true)になっています。このAnalytics機能が有効な場合、はたしてどんな情報が送られているのか?ということについては先週のこのコーナーにて@k0sukeyさんの記事として紹介していました。

http://k0sukey.tumblr.com/post/16325727390/tiapp-xml-analytics-true
http://k0sukey.tumblr.com/post/16340764588/tiapp-xml-analytics-false

その後、@yagi_さんによって、より詳細な前掲の記事がまとめられた感じです。

Titanium Analytics自体がどうAppceleratorのビジネスに寄与しているのかというのは正直分かりませんが、Titanium Mobileが簡単にはじめられる分、こうした点を意識していないユーザがおおいのも事実でしょう。

Analyticsを切るかどうかはユーザの判断に委ねられています。その判断の一助となればと思います。

Tips&Topics

■What is a Titanium “proxy” object?

http://developer.appcelerator.com/blog/2012/02/what-is-a-titanium-proxy-object.html
先週からAppcelerator Developer Blogで始まった深堀り記事の第一弾がproxyオブジェクトについてでした。
JavaScriptで開発できる!のがTitanium Mobileの利点ですが、(ネイティブコードとJavascriptをブリッジしているが故に)JavaScriptの"常識"や"規則"が通用しないところがあるので、それに注意しましょうというのがこの記事の主眼だと思います。

拙訳ですが、私のblogにて和訳記事をアップしています。読みづらい日本語で申し訳ありませんが、ご参考までに。

Titaniumにおける"Proxy"オブジェクトとは?

http://d.hatena.ne.jp/donayama/20120204/what_is_ti_proxy_object

■Newbie Tuesday: Scrollable Content

http://developer.appcelerator.com/blog/2012/02/newbie-tuesday-scrollable.html

毎週火曜日は入門者向けの記事がアップされることになったAppcelerator Developer Blog。書いてるのはKevinさんだけだけど、大丈夫なんでしょうかw
さて、今回の題材はScrollViewについて。
ScrollableViewなどに隠れてしまう地味なViewですが、使いどころは一杯あると思いますよ。

SQL Encryption and Full-Text Indexing with Titanium Mobile

http://developer.appcelerator.com/blog/2012/02/sql-encryption-and-full-text-indexing-with-titanium-mobile.html

組み込みSQLiteファイル自体の暗号化をしてしまうというネタ。
デバイス本体の内部のデータの保護というのもアプリケーションのジャンルによっては重要な課題になりますが、こういう解決法が示されるのは大変心強いところです。

■Titaniumで戻る/進む/リロード/アクションボタンがついたwebViewを作る

http://d.hatena.ne.jp/chris4403+tech/20120209/1328802761

はてなの栗栖さんによる簡易ブラウザ実装例。
需要はたくさんあると思いますので、ぜひこれをCommonJSモジュール化していただければと!(無茶振り)

■ボタンをタップしたらキーボードを表示したい

http://k0sukey.tumblr.com/post/17082188960

@k0sukeyさんによる便利なハック記事。
私自身も「聖地巡礼S」でAnnotationの見出しを入力するための専用のWindowを作ったりしたものですが、本当をいえばこういうシンプルな入力機能だけあれば十分だったのです。

というわけで、これを参考にしてCoffeeScriptベースのCommonJSモジュールを手習いで作ってみましたので、それもついでに紹介しておきます(^^;

InputDialog(KeyPad) for Titanium Mobile

https://gist.github.com/1780454

github watch

githubのTiなプロジェクトを発掘しようというコーナーです。見つけたときだけやります:-P

■Kranium

http://kraniumjs.com/

以下のような機能を有したTitanium Mobileでの開発を助けてくれるフレームワークのようですが、全貌把握できていません。また時間を作ってご紹介できればと考えております。

  • Simple UI creation
  • Extendable UI modules
  • Live updating of UI modules
  • Jade templates
  • CSS-like stylesheets
  • Live updating of styles
  • Live compiling of Stylus/SASS/Less
  • Simple selector engine
  • jQuery-like manipulation library
  • jQuery-like Ajax API
  • Realtime Jasmine testing
  • Beautiful two-way console

■TiDebug

https://github.com/mcongrove/TiDebug

実機デバッグをするときにログ情報を画面表示したりメール送信したりするための仕組み。
ソースを見たら分かりますが、かなりの力技なんですが、キレイに実現しているのではないかと思います。

■titanium-appcelerator-draggable-annotation

https://github.com/Nyvra/titanium-appcelerator-draggable-annotation

Ti.Map.Annotationをドラッグ移動可能にしようというハック。Obj-Cソースなので、Titanium Mobile本体のソースにパッチを当てて実現するというやりかたなので、やや上級者向けかもしれません。
本体でマージしてくれたらいいんですけどねぇ。